孔子の論語の中にある有名な一説。
「吾、十五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従えども、のりをこえず。」
そう、椎名林檎は2018年11月に四十を迎えました!御目出度い\(^o^)/
そんな彼女の全国4か所8公演のアリーナツアー、11月2日の大阪城ホール公演に行ってまいりました。
ツアーの直前に発表になったエレカシの宮本浩次を迎えた話題の「獣ゆく細道」
このMVの中で宮本さんが着物をお召になられていたので、この好機を逃してはならない!ということで、大阪で着物をレンタルしているお店を探したところ、こちらのお店が見つかりました。
住所は
大阪市北区中崎3-2-5
です。
数店舗に問い合わせをし、レンタルできる着物と価格を吟味した結果、六花さんに決めました。
数店舗と打ち合わせをさせていただいた中で六花さんが一番親身に対応いただいた用に思えましたので、六花さんで着物をレンタルすることにしました。
身長や用途、好みなどをお伝えした結果、提案していただいたのがこちらの着物
珠玉の名曲の数々!
さすが椎名林檎20週年を飾るツアーだけあって、之でもかというくらいの内容でした。
前回のツアー「椎名林檎と彼奴等が居る真空地帯」が全体を通して一つのショウだとすると、今回の不惑の余裕は一言で言うと「お祭り」
私の座席はスタンドでしたので、まず会場に入って眼に入るのが広いステージとオーケストラピット。
この時点で【斎藤ネコ】確定じゃないっすか\(^o^)/
そのステージ後方にはLEDモニタ。
前回の林檎博とは比べ物にならないくらい大きいモニタに期待値が高まります。
いざ、開演時間。
演者が登壇し、ステージ後方の大型モニターに映し出されたのは宇宙船(?)
そのモニターに映しだされた宇宙船がある旋律を奏でる。
呼応するようにバンドメンバーがお同じ旋律を奏でる。
これはまさに「未知との遭遇」で観たあの有名なシーンではありませんか。
未知との遭遇では「五音」だった伝説的な旋律は、不惑の余裕では「六音(三音の二度繰り返し)」
そうして始まる一曲目はそう
「本能」
でも、まだ林檎様は出てきません。
そのかわり「すっぽん」から登場したのはなんとMummy-Dではありませんか!
二〇一八年五月に発売した椎名林檎トリビュートアルバム『アダムとイヴの林檎』に参加した ライムスターがカバーしたのが林檎博の一曲目を飾る「本能」
Mummy-Dがラップを披露し満を持して登場する椎名林檎!!
ステージにせり上がってきた林檎様はなんとガラスを破る!!!
まさに本能のミュージックビデオの再現じゃないですか(゚∀゚)
そうしてMummy-Dとの共演で幕を開けた林檎博は二曲目の「流行」へ
この曲が生で聞けるなんて最高です(T_T)
次に演じたのがTOKIOに提供した「雨傘」
LEDモニターには横殴りの雨が映し出されます。
続いての曲はPUFFYに提供された「日和姫」
さらに披露された楽曲はTOWA TEIが二〇一三年に発表したアルバム『LUCKY』に収録された「APPLE」。
ここで気になったのがステージ上で踊る馴染みのあるパッツン髪型の女性二人組。
確か、あの二人は関係を解消したのではなかっただろうか・・・
今回のライブは兎に角モニターにはステージ上が映し出されない!
ので、後方からは殆ど演者のアップが見えませんでした。
ですから、ステージ上で踊る女性二人組ダンサーは、過去幾度となく林檎のパフォーマンスに携わってきた彼女等ではなく、新パートナーを迎えたコンビだったのは後に分かる訳で。。。
資生堂「マシェリ」のCM曲が次に披露。
今回のライブでロングバージョンでした!
続いては披露されたのは「積木遊び」
どうやらライブで披露されのは10年ぶりだとか。
次に披露されたのがフィンガー5のカバーで「個人授業」
なんでこの曲だったんだろう・・・
そんなこんなで次の曲
「どん底まで」
につながるわけです。
「繰り返される諸行無常」
な「神様、仏様」では向井秀徳がゲストで来るか!と思いきや来ず、残念。
でもMVではお馴染みのMichael Jacksonのスリラーのような振り付けをダンサーと共に踊る林檎が見れました。
林檎がステージから捌けたあと流れてきたのは事変時代の曲「化粧直し」インストバージョン
文字通り化粧直し中なのでしょう笑
ダンサーが特殊開発グッズのビニール傘「天道傘」を持って登場し、オーケストラピット前方の花道を練り歩く。
曲も終りを迎えた頃、幼女の声が会場に響き渡り、自身を「若女将」と名乗ると会場がざわざわ。
2008年開催の林檎博では若旦那と名乗るご子息が登場し、10年後の林檎博では御年5歳のご息女が登場。
ご息女の口から母をよろしくなんて言われてしまっては死ぬまで応援せざるを・・・
会場が温かい空気に包まれたあと、モニターに映し出されたどこかの惑星を思わせる綺麗な映像と共に披露された「カーネション」をしっとりと歌い上げる。
そして「ありきたりな女」へと続く。
カーネーションという曲はコシノ三姉妹の母、「小篠綾子」の生涯を描いたNHKの連続テレビ小説「カーネーション」のテーマ曲。
この曲は当時、ドラマの内容にそぐわないのではないかとNHKにクレームが寄せられてしまった楽曲でもあります。
カーネーションの花言葉は「無垢の愛」
歌詞の一説には
”本当に欲しいもの等 唯一つ、唯一つだけ”
とあります。
続く「ありきたりな女」は、娘を持つ母であり、娘である自身を描いたとも取れる世界観を描いていて、しかしその世界観は男性にはなかなか理解し難く、でも若女将からのこの二曲というのはとても素晴らしいつながりだということはわかりました。
「いろはにほへと」からの「歌舞伎町の女王」
「歌舞伎町の女王」ではモニターの映像がまるで新宿歌舞伎町を描いているようで。
よく見るとお店の看板やネオンが今までの椎名林檎作品を踏襲した文字になっていて面白い。
前回のツアーでライブ初披露となった「人生は夢だらけ」
リリースバージョンやMVでは2ピアノだったが、ライブではヒイズミマサユ機のピアノソロの伴奏に乗せての伴奏に乗せてピアノとボーカルのみの構成。
ソロ終盤の「この人生は夢だらけー♪」で一気に音色が華やかになるのだが、生で聴くと鳥肌モノ。真空地帯にはなかったストリングスが堪らない。
腕を高く掲げた林檎が捌けたあとスクリーンに映し出された時計の映像。
その時計が7:00に変わり、リオパラリンピック閉会式で披露された「東京は夜の七時」
スタンド席から見るとステージ上に浮雲が登場したかと思ったのだが、よく見るとリアルな等身大映像・・・
ちょっと残念。
続いて「長く、短い祭」にうつるのだが、浮雲は映像のまま、衣装チェンジした林檎が登場。
今回は女性二人組ダンサーと共にNHK紅白歌合戦で披露したバージョンのダンスを踊る林檎。
後半には紅白でも登場したように阿波ダンサーズが映像で登場し、まさに生紅白!
そして浮雲の映像が消されステージから捌けたあとは
「旬」
”いまを感じて覚えて何時もより
生きて、生きて、活きて居よう”
はい、そうします!
いま貴女のステージを観て、今を感じて、生きていることを実感しています笑
その次に披露されたのが
恋の呪文はスキトキメキトキス(アニメ「さすがの猿飛」テーマ曲)
なぜ?!ですよ。
なんとなく曲は知っていたけど、周りも若干ぽかーんで、手旗エキス振る手が疎かになってました。
その流れで自然なつながりで披露されたのは
「ちちんぷいぷい」
ですよ。
ファンならお馴染みコールアンドレスポンスのお時間がやってまいりました。
曲が終わり、聞こえてきたのは何やら閉鎖空間に響き渡るような足音、そして唐突に流れるイントロで始まったのは
「獣ゆく細道」
モニターに映し出された宮本浩次の巨大な顔。
映像なのに溢れ出るエネルギーとそれに呼応する林檎。
良かった、半分、生で聴けた、着物着てきた甲斐があった。
暗転後、同じくデュエット曲として話題になった商業施設GINZA SIXのテーマソング「目抜き通り」の冒頭のフランス語が聞こえてくると同時に高まる期待、来るのか?来るのか?
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
トータス松本登場!!!
トータスの登場で会場のボルテージが最高潮に!!!!!
歌い終わると颯爽といなくなるトータス松本。
之は夢か将又幻か。
そんな会場の盛り上がりを他所に林檎の口から発せられたのは感謝の言葉と次が最後の曲だというアナウンス。
「ジユーダム」が披露されモニターにはガッテンの文字、更には立川志の輔と小野文恵アナ。この部分はWOWOWではカットか?むしろソフト化できるのか???
アンコールは
「はいはい」
と
「夢のあと」
エンドロールでは「丸の内サディスティック neetskills remix」が映像とともに流れ、照明効果も相まって差詰めここはクラブかの様相。
稀代な天才シンガー
デビュー20周年、生誕40周年を飾る今回のライブ。
あとから聴くと、レキシが出たり、(生)宮本浩次が出たりと、他の公演が羨ましく思えましたが、全体を通してみると椎名林檎の20年をまじまじと見せつけられた、そんなライブで、会場に駆けつけたファンは聴きたかった曲、聴けなかった曲、様々な感想がお有りでしょう。
でも良いライブでしたね。
最後に・・・
関空へと向かう車窓が夢のあとな気がして撮影してみました。
20分超の長い動画なんでお時間のあるときにでもご覧いただけたら幸いです。
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