O157などの腸管出血性大腸菌による食中毒の症状や予防法

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 スーパーの総菜店で販売されたポテトサラダを食べた客らが腸管出血性大腸菌O157に感染した事件が記憶に新しいですが、過去にもユッケや浅漬など様々な料理から感染しています。

大腸菌の中でも人に下痢などを引き起こすものを病原大腸菌といい、その中でも血便を伴う腸炎などを引き起こすものを腸管出血性大腸菌と呼びます。

O157以外にもO1,O26、O111、O128、O145などの型の一部が血便を引き起こす「ベロ毒素」を産生することが報告されていてます。

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O157による食中毒の症状

O157感染症では、ほとんど症状がないものから軽い腹痛や下痢のみで終わるもの、さらには頻度が高い水下痢、激しい腹痛、著しい血便とともに重篤な合併症を起こし、時には死に至るものまで様々です。

多くの場合(感染の機会のあった者の約半数)は、だいたい3~5日の潜伏期をおいて頻度の高い水下痢で発病します。さらに、激しい腹痛を伴い、まもなく著しい血便となることがありますが、これが出血性大腸炎です。発熱はあっても、多くは一過性です。
 O157感染による症状の出た患者の約6~7%では、下痢などの症状が現れた数日から2週間以内(多くは5~7日後)に、重い合併症を発症します。なお、激しい腹痛と血便の症状がでた場合は、その数日後に重い合併症を起こすことがあるので、特に注意が必要です。

予防法と注意

 o157感染がわからない状態で下痢の症状があるときに、市販の下痢止めを服用するのはおすすめできません。腸の運動を抑制する効果があるため、腸の中の毒素の停滞時間が長くなる恐れがあります。もし下痢が長引くようであれば、自己判断せず病院の診察を受けてください。 

O157感染症と診断された時には、安静にし、水分を補給し、食事は年齢・症状に合わせた消化しやすいものをおすすめします。

O157も熱や消毒剤に弱いので、一般的な食中毒と同じ予防法で感染を限りなく防ぐことができます。食品はよく加熱して調理し、調理後はすみやかに食べきることを心がけましょう。調理器具や手をきれいにしておくことも大切です。

家族にO157の感染が認められた場合は、拡散を防ぐために、トイレや洗面所などの菌で汚染された可能性のある箇所を消毒しましょう。たとえば、水を流すレバー、取っ手やドアノブ、蛇口など、感染者が触れた可能性のある場所を意識して消毒することが肝心です。

【予防のポイント】

  • 食品や調理器具を十分に洗浄消毒しましょう。
  • トイレの後、調理前、調理中に生肉などを取り扱ったときには,しっかり手を洗いましょう。
  • 75度1分以上の加熱で菌は死滅しますので、肉を調理する際は中心部まで十分に加熱しましょう。
    特に小さいお子さんや高齢者などの抵抗力の弱い方は生肉を食べないよう、食べさせないようにしましょう。
  • 食品は適した温度で保管しましょう。

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