夏になると各所で30℃を越える猛暑日になる日々が続き、熱中症には気をつけたいところですが、もう一つ気をつけたいのが食中毒です。例年7月から9月が細菌による食中毒が増える時期です。食中毒菌は身の回りいたるところに存在し、夏場は細菌にとって繁殖しやすい環境になってしまいます。

  そこで家庭で食中毒にならたいためのポイントをご紹介します。

なま物だけではない、気をつけたい意外な食品

 家庭で作る機会の多い料理の一つ「カレー」、多めに作って一晩寝かせて二日目も楽しむなんて方も多いのではないでしょうか。余ったカレーを台所に放置すると繁殖しやすいのが「ウェルシュ菌」、菌は加熱すれば死滅するイメージがありますがこのウェルシュ菌は加熱に強く40℃~50℃くらいの間が一番よく増殖するので、作ったカレーを放置していると冷める過程で一気に増殖してしまいます。また、酸素を嫌う菌でもあるので、長時間煮込むとカレーの中が低酸素状態になり、カレー鍋の中はウェルシュ菌にとっては好都合。この菌に感染すると6〜18時間の潜伏期間を経て腹痛や下痢などの症状が現れます。

 夏場に限らず冬場でも暖房等で部屋の温度や湿度が高く保たれているので、ウェルシュ菌が繁殖しやすい環境になっています。

 菌の増殖を防ぐには、カレーを調理する際にはよくかき混ぜ、底の方にも空気を送りながら加熱しましょう。また、その日のうちに食べきれない量のカレーを作った時には、室温で放置せずすぐに小分けにし、小分けにした容器を氷水などを使い速やかに冷やし、粗熱を取ってから冷蔵庫で保存しましょう。

食中毒予防の3原則

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 細菌性の食中毒を予防するためには次の三原則を守ることが大切です。

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 ①【つけない】

不衛生な手や調理器具で食品を触ってしまうと、食中毒の原因となる菌やウイルスが食品に付着してしまいます。調理を始める前にはしっかりと手を洗い、調理器具は清潔にしましょう。まな板などは、肉用・魚用・野菜用など分けて使うようにすると不着のリスクが下がります。

 ②【ふやさない】

食中毒菌が急速に増殖する20~40℃、この温度帯で長い時間放置せず、調理後はすばやく冷却し、冷蔵庫で保存しましょう。また、肉や魚などの生鮮食品は冷蔵庫いれても菌はゆっくり増殖するので、早めに食べましょう。

 ③【やっつける】

ほとんどの食中毒菌は加熱に弱いです。肉や魚、野菜ももちろんしっかり加熱することが大事です。中心部を75℃で一分以上の加熱が好ましいです。使い終わったまな板や調理器具は、洗剤でよく洗ってから、熱湯をかけて殺菌しましょう、台所用漂白剤の使用も効果的です。